きしめんの麺が少し黄色いのはなぜ?
きしめんの麺が少し黄色いのはなぜ?
原料である国内産小麦粉の色です。
国内産小麦はやや黄色いのが特徴です。
対称的に、外国産小麦(外麦)は非常に白いです。
小麦粉の色を決定づけるミネラル分「灰分」。
「灰分」とは小麦の外皮や胚芽部分に多く含まれるミネラル分のことです。
色の白い粉ほど灰分は少なく、色づいた粉ほど灰分は多くなる傾向にあります。
国内産小麦の方が灰分が多い傾向にあるため、製麺した時に少し黄色い見た目になるのです。
なぜ小麦粉に白いイメージがあるのか?
高度成長期には日本の小麦品種改良は進んでいませんでした。
真っ白な外国産小麦に頼っている状態だったのです。
主な理由として考えられること。
- 戦後の深刻な主食原料不足。
- パン食の給食採用にともなう主食の変化。
- 政治的な背景。
漂白したような真っ白な麺は人々に好評でした。
高度経済成長期に小麦粉は白というイメージが定着したのです。
国内産小麦の品種改良が進む。
現在では国内産小麦の改良が進んだことにより、麺専用の高品質な小麦も誕生しました。
※ただ、現在でも国内産小麦の自給率は10数%程度です。
当店では、愛知県産、北海道産、三重県産の小麦粉を独自にブレンドして使っています。
例えば、愛知県産「きぬあかり」はこんな小麦。
美味しい麺を作るために開発された愛知県のブランド小麦です。
なめらかな舌触り、もちもちした食感の麺を作ることができます。