名古屋名物の中で最も古い「きしめん」
「きしめん」はいつ生まれたの?名前の由来は?
きしめんは江戸時代生まれ
名古屋名物の多くは昭和30年代の高度経済成長期に生まれています。
きしめんは最も古い歴史を誇っており、江戸時代生まれです。
平打ちした麺をたまり醤油を使ったつゆにホウレン草などの青菜、煮揚げ、花がつおを盛り付けたスタイルは江戸時代の終わりから明治時代初期には確立されていたといわれています。
きしめんの名前の由来ははっきりとはわかっていない
きしめんの名前の由来については諸説ありますが、どれも推測の域を出ません。
きしめんに関する文献が残っていないのは、名古屋の庶民によって育まれた大衆文化だからでしょう。
ただ、有力説はありますのでご紹介します。
きしめんの名前の由来/有力説
- 「棊子麺(きじめん)」説
「棊」とは「碁石」のこと。
碁石形の麺に、きな粉を付けて食べた「きじめん」が転じて「きしめん」になったという説。
丸い碁石の形をした麺は中国から伝来したといわれています。 - 「雉麺(きじめん)」説
江戸時代、尾張藩の殿様が雉(きじ)肉入りの田舎うどんを好んで食べたことから、「雉麺」がなまって「きしめん」になったという説。
きしめんに入る油揚げはその名残ともいわれています。 - 「紀州麺(きしゅうめん)」説
紀州藩の殿様が尾張藩の殿様に贈った麺が「紀州麺」と呼ばれ、いつの間にか「きしめん」になったという説。
3つのうち、最も有力な説は「棊子麺(きじめん)」説です。